メディアとは、編集者とは

こんにちは。僕は現在留学関連のベンチャー企業にて、オウンドメディアの編集長をしている。まだ立ち上げて本格的に運営を開始してから1年と半年ほどと、生まれて間もないメディアだ。僕自信もこのメディアが人生で運営側として関わった初めてのメディアなので、新米の編集者であり、答えが見えない中でもがきながら「編集」というものに1人で向き合っている。

そんな中でも読者から直接もしくは繋がりあるライターさん経由で、このメディアの記事を見たことがきっかけで旅行などで海外に一歩踏み出したり、留学を具体的に考え始めたり、実際に留学した、という話を聞くことがある。それはとても嬉しいし、やっていてよかったなと日々の仕事の原動力となっている。

記事を読んだ読者がどう感じたのか、実際にどうしたのかというのは、アクセス解析など数値上では追っていても、直接読者の声を聞く機会はそこまで多くない。自分のやっていること、メディアの方向性、関わっている記事、それが本当に正しのか、価値あることをできているのか、というのは常に不安だし考える。だからこそ、記事を読んで具体的なアクションをしてくれた、という生の声は僕にとってとても嬉しいことなのだ。

これまで僕は、メディアのコンテンツ・価値を創っているのは、編集者である自分だ、と考えていた。しかしそれは傲慢な考えで、根本的に間違っている、と、そういった読者の声を聞くと考えを改めさせられるのだ。

僕が関わっているメディアには、こういったことを世の中に伝えたい、読んでくれる人の役に立ちたい、だから記事を書きたい、と各々想いを持ったライターさんが多く関わってくれている。今勤めている会社はスタートアップなので、そこまで資金的に余裕があるわけではなく、ライターさんに支払うことができる謝礼も他の大企業などと比較すると僅かなものだ。それでもこのメディアで書きたい、と応募してくれることはとてもありがたいことで、本当に感謝しかない。

そんな想いの強いライターの方の記事は、伝えたいことが明確にあり、熱量があり、具体的な自身の体験に基づいているので、読んでいて心が動かされる。だからこそ読者も読んでくれるし、実際に自分も行動してみようと具体的なアクションを起こしてくれる。そうした小さな行動が連鎖し続け重なり合っていくことで、世の中に大きなムーブメント・インパクトを与えることができるはずだ。

もちろん、世の中をこうしたい、こう変えたい、こんな価値を世に伝えたい、そういった想いが編集者にあることは前提条件ではある。だからこそ、そのメディアの元に同じ想いをもったライターが集まり、読者もそれに引き寄せられていく。

メディアとは、そういった多くのライターや編集者の想いの集合体であり、その想いを読者に届ける役割を果たす、まさしく「媒体」なのだ。

僕はそこでの編集者の役割は、ライターと読者を繋ぐ「場」をつくることであり、ライターの想いや声が読者に、そして世に届くようにクリアにしていくことなのではないかと考えている。どんなに文章を書くスキルがあっても、想いを持った伝えたいことがある1人のライターの熱量には到底敵わない。1人の編集者ができることには限界がある。編集者だけでは決してメディアは成り立たない。メディアにおいて主役は編集者ではなく、あくまでライターなのだ。編集者はあくまで黒子であり、多くのライターを巻き込み、関わるライターひとりひとりの想いや声に耳を傾け、それを引き出し、真摯に世の中に届けていく。そういった姿勢が求められるのではないか。

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ABOUTこの記事をかいた人

都内のITスタートアップで働くWebディレクター/マーケター。時々バックパッカー。27歳の社会人3年目。早稲田大学卒。企画・ディレクション〜UIデザイン、グロースハック、コンテンツ制作まで対応。学生時代は世界一周(32ヵ国)とかしてました。お気に入りの国はベトナム、モロッコ、台湾、タンザニアなど。変顔が得意。田舎でのほほんと暮らすことに憧れている。