記事構成(プロット)を作成するポイント

記事構成(プロット)とは、記事の全体像を記した設計図のこと。僕は仕事でコンテンツの企画・編集やライターさんとのやりとりをする機会もあるのですが、記事構成をしっかりと練ることでSEO対策に繋がり、読者のUXを改善する上でもとても重要なことだと認識しています。

記事構成を1つ1つしっかり練ることはなかなか工数がかかる大変な作業ですので、プロット作成のポイントを丁寧に抑えていくことが大切。

前回まとめた「“伝わる”構造的な記事の書き方を7ステップにまとめてみた」の記事と被る部分はありますが、今回は記事全体の構成をどのように描くのかにフォーカスし、そのステップを5つご紹介していきます。特に今回はSEO対策で、キーワード起点で上位表示させるためのプロット作成ノウハウをまとめます。

ライターやブロガーの方はもちろん、Webメディア編集者の方、またWebサイト/サービスのSEOコンテンツ設計にも応用が効くので、マーケターの方などもぜひ参考にしていただけますと幸いです。

記事構成(プロット)とは?

そもそも記事構成(プロット)とは何かと言いますと、一言で言えば記事の設計図のことです。

記事を書き始める前に、その記事は誰の、どんな課題を、どのように解決するのか、その方向性に沿って具体的にどのような記事内容や要素があればいいのか、またどの順番で内容を組み立てていけば一番読者に伝わりやすいか、など記事全体の設計を考えること。

【記事構成例】
記事テーマ:「記事の書き方」
対象読者:・・・・
記事で解決したい課題・伝えたいこと:・・・
記事のゴール:・・・

記事構成
## 導入
– テーマの背景・問題提起
– 記事内容について紹介
## ステップ1 : 記事テーマを決める
– 5W1Hで整理する
## ステップ2 : 必要な要素を洗い出す

## ステップ3 : 構造化する(プロットを考える)
### 要素の並び替え
### 内容・要素の客観性について
### 優先順位をつけて、軽重を考える

## ステップ4 : 文章表現の調整
### 半角英数
### 主語、述語のズレ

## ステップ6 : タイトルを決める
## ステップ7 : 最後に何度も読み返す
## まとめ・結論

※ 中見出しは ##、小見出しは ###で統一

なぜ記事構成(プロット)が必要なのか?

なぜ記事プロットが重要なのかというと、具体的にライティングを始める前に、記事/コンテンツの全体像を俯瞰できる点が挙げられます。

全体像を事前に把握しておけば、記事テーマに対し、

・必要な内容は揃っているのか(抜け漏れがないか)
・内容は一貫しているのか
・記事全体の流れやストーリーは読者視点で分かりやすものになっているのか
・その記事はテーマに対する答えになっているのか、

など事前に確認することができます。記事の全体像を描かず、いきなり書き始めたりすると、最初と最後で言っていることが異なったり、内容に過不足が生じたりする可能性があります。

取材やインタビューする場合も、記事構成を描き記事全体の流れを具体的に持つことで、取材当日の動きやインタビューする流れもイメージしやすく、逆に記事構成段階で想定できなかったような価値ある内容にもアンテナを貼ることが可能です。またどのタイミングで、どの角度で、どんな構図の写真を撮影すればいいのか、など当日の写真撮影のイメージも湧きますよね。

SEO対策での意味合いとしては、上位に表示させるために必要な要素・内容は揃っているか、抜け漏れがないか、記事構成段階で把握できます。いくら一生懸命ライティングしても、そもそもの記事構成がしっかりGoogleに評価される設計になっていなければ、上位表示させることが難しいケースも多いです

また編集者の立ち場で言えば、ライターさんに狙った通りの記事を執筆してもらいたい場合などはしっかり記事構成を練っておかないと、想定と異なる内容で納品されてしまい、修正に時間がかかってしまう場合もあるでしょう。ライターさんとのコミュニケーション、という点でもプロットをしっかり作成することには大きな意味があります。

記事構成作成の流れ

SEOで効果を上げる記事構成を作成するには、おおよそ以下の5つのプロセスを踏まえます。

(1) 狙いたいSEOキーワードを確認する
(2) キーワードのニーズを考える
(3) 記事テーマを考える、絞っていく
(4) 記事テーマに対し、必要な要素・内容を全て洗い出す
(5) 要素を構造化し、記事構成(プロット)を検討

以下から1つ1つ確認していきましょう!

1 狙いたいSEOキーワードを確認する

まずは、記事で狙いたい記事テーマについて確認しましょう。キーワードプランナーなどでキーワードの検索ボリュームの把握し、どれくらい調べられているキーワードなのか、またキーワードの競合性が高いのか、ざっと目を通しておきましょう。

Google キーワードプランナー

またキーワードに関連して調べられている関連キーワードもこの時点でざっと把握しておくと良いです。キーワードプランナーでも調べられますが、下記無料ツールでも関連キーワードを把握できます。

goodkeyword
related-keywords

詳細は次の見出で説明しますが、関連キーワードを調べておくことで、SEOで狙いたいキーワードを調べている人のニーズを把握する際に役立ちます

ちなみに関連キーワードはGooglの検索結果のサジェスチョンからも確認することができます。

Googleキーワード検索結果

例えば「記事 書き方」のキーワードに関連しているキーワードには「記事 書き方 コツ」「記事 書き方 本」などがあります。「記事の書き方」を調べている人は、記事の書き方のコツや、書き方を紹介してくれる本を探している可能性が高いです。

2 キーワードのニーズを深く考えてみる

狙うキーワードのある程度の現状が分かったら、そのキーワードを調べている人が、具体的に何を、どんな情報を知りたがっているのか、検索した人に成り切ってニーズを深く考えてみましょう

キーワードを調べている人の課題をピンポイントで解決することこそ、検索サービスの求めるUX。それを最大化するために、ニーズにしっかり答える記事やコンテンツを設計することで必然的に上位表示されやすくなります。

小手先なSEOテクニックも重要ではありますが、ニーズに包括的かつ適確に答えるコンテンツを作ることこそ、より本質的なSEO対策に繋がるはずです。

考える際のポイント
・どんな人がそのキーワードを調べているのか?

・なぜそのキーワードを調べたのか?
– その背景は?
– 抱えている課題は?

・キーワードの検索結果から何を得るために検索したのか?
– どんな内容の記事であれば、検索した人の課題を解決できる内容になるのか?

潜在ニーズに着目する

キーワードの検索上位を確実に取るなら、表面的ニーズだけでなく、検索する人の潜在的なニーズにも着目します。

例:「留学 デメリット」のキーワードでニーズを考える場合。

・顕在ニーズ:留学のデメリットを知りたい
・潜在ニーズ:留学を目指して会社を辞めたり、大金を払ったのに学校選びで後悔したくない

記事前半では顕在ニーズに答え、後半では潜在ニーズに答えるなど、顕在ニーズで読者の求める答えを提示し、その上で潜在的なニーズにも言及できればGood。

関連キーワード、検索結果からニーズを探る

キーワードに対するニーズを知るには、

・検索キーワードに関連するキーワード
・キーワードの検索結果に表示されているページ

などからある程度想定できます。関連キーワードについては前述した通りです。

検索結果に関しては、検索結果上位10〜20サイトをざっと見て、どんなサイトが上位表示されているのか、またどんな内容なのか、を確認してみましょう。

上位に表示されているサイトは、Google視点でキーワードに対するニーズを現状解消できているサイトと判断されているため上位表示されています。そこに掲載れている内容はニーズに答える記事構成を練るヒントが詰まっています。

しかしそれだけを見るだけでは不十分なこともあるので、自分なりにキーワードを検索した人になりきってニーズをゼロベースで考えていくことが大切です(※ Googleも完璧にキーワードに対するニーズ、またニーズに最適なサイトやページを把握していない可能性があるため)。

3 記事テーマを考える、絞っていく

記事テーマとは記事のコンセプト・切り口のこと。キーワードに対するニーズをおおよそ想定できたら、今一度その記事は

・誰の
・どんな課題を
・なぜ・どんな目的で
・どのような手段で

解決していく記事なのか、記事のテーマや方向性を整理し固めていきましょう。ニーズに対し、記事を読み終わった読者がどういった状態になっていることがベストか?を意識してみるとよいです。

記事の目的を理解する

そもそも記事は、基本的に課題解決の手段だと意識するべしです。読者は何かしら知りたい・困ったことがあり、だからこそその記事を読もうと思います。

記事を通して、どんな課題をもった読者に、どんな解決策や気づき、つまり価値を提供できるのか、今一度考えてみるべし。

4 記事テーマに対し、必要な要素・内容を全て洗い出す

記事テーマを整理できたら、記事テーマを読者に伝えるために必要な要素・内容を過不足なく洗い出してみましょう。この時点での洗い出しは、単純な箇条書程度でOKです。


記事テーマ:「記事の書き方」
・記事テーマを決める
・5W1Hで整理する
・タイトルを決める
・必要な要素を洗い出す
・構造化する(プロットを考える)
・優先順位をつけて、軽重を考える
・肉付けしていく
・個人の経験を必ず入れる
・何度も読み返し、不要な要素は削除
・文法や語尾など調整
・導入文を考える
・SEOライティングのコツ

その要素は本当に必要か?

読者に伝えたいことを伝えるために(ニーズを解消するために)、必要な要素・内容は全て揃っているのか、記事の全体の軸をぶらさないために、それはテーマにとって本当に必要な要素なのか?を意識して確認しましょう。

また要素を洗い出す際は5W1Hで整理すると抜け漏れを事前にチェックできますよ。

SEOで上位表示させるために

確実に上位表示を狙うのであれば、検索順位上位10サイトに掲載されているテーマ、構成、内容、要素を全て確認しましょう

上位表示されているサイト/記事の内容は、上位表示されるために必要な要素である可能性が高いので、できるかぎり取り入れるべきです。

すべての項目を隈なく荒いだすのは時間がかかるので、上位10サイト/記事の見出だけを見て、盛り込む内容・構成をざっと確認するという手もありです。気になる内容は、別途サイト/記事を見て詳細を確認します。

検索結果の記事の見出を一覧で確認するには、下記のツールが便利です!

参考ツール:Headline Checker
→ キーワードを入れると、上位10サイトの見出だけを抜き出してくれる便利ツール

5 要素を構造化し、記事構成(プロット)を検討

要素・内容の洗い出しができたら、次に要素の並びを整理して構造化していきます。読者が読みやすいように、記事の流れや構成が整っているか、また記事の展開は読者を惹きつけるか、を意識して構造を整理していきましょう。

例:
記事テーマ:「記事の書き方」
## 導入
– テーマの背景・問題提起
– 記事内容について紹介
## ステップ1 : 記事テーマを決める
– 5W1Hで整理する
## ステップ2 : 必要な要素を洗い出す

## ステップ3 : 構造化する(プロットを考える)
### 要素の並び替え
### 内容・要素の客観性について
### 優先順位をつけて、軽重を考える

## ステップ4 : 肉付けしていく
### 導入文について
### 個人のエピソード・オピニオンを必ず入れる

## ステップ5 : 文章表現の調整
### 半角英数
### 主語、述語のズレ
### です、ます
### 句読点 など

## ステップ6 : タイトルを決める
## ステップ7 : 最後に何度も読み返す
## まとめ・結論

要素の整理を改めてする

記事の全体の構成を整理する中で、内容がダブっていたり、記事テーマとは関係ない不要な要素はないかを確認し、テーマと関係が薄い、もしくは優先順位が低ければ、思い切って削るなど整理しましょう。また他に追加で必要な要素がないか、改めて確認。

1つの見出で伝えることは1つ

1つの見出で伝える内容は1つに絞らないと、見出レベルで内容の軸がブレてしまいます。見出ごとに伝える内容を絞りましょう!

常に読者視点で記事展開を考える

記事の導入、そこからどの順番で紹介すれば読者が内容をわかりやすく理解しながら読みやすいか、またどんな展開であれば読者が興味を持って読み進めてくれるのか、常に読者のことを考えて記事構成を練りましょう。

読者の悩み(ニーズ)を明確に提示しつつ、読者の頭の中を想像しましょう。友達から相談を受けて、それに答えていく感じで構成を考えるとイメージしやすいですね。

また「自分の常識は読者の非常識」と考えるべしです。編集者・ライターにとって当たり前のことは、読者にとっては当たり前なことではないです。想定される読者から見て、客観的に分かりやすいのか、伝わる記事構成になっているのか、意識すべし。

記事構成は結論から

基本的に最初の段階(導入部)で、結論(主張)から述べます。この記事は何をテーマにしているのか、何を伝えたいのか、最初に読者に伝えてあげないと、読者は読みながらとゴールを描けず、また記事メリットが不明瞭だと離脱の原因になってしまいます。

セオリーとしては、
・どんな背景や課題意識があって
・どんなをテーマに取り上げて
・何を伝えたい記事なのか

導入のはじめにしっかり明示することは大切。その上で根拠となる具体的な事例を紹介し、最後に改めて主張や意見をまとめるべしです。

・記事全体の流れの例
【導入/結論】:読者が読みたくなるような流れをつくり、興味・関心を引く
【概要】:次にテーマを考える上での必要な背景・情報を伝える
【具体例】:メインテーマについて根拠となる具体的な理由や事例を紹介
【補足情報】:必要であれば、最後にテーマの付補足的要素などを紹介
【結論】:最後に再度結論のまとめ

内容ごとの優先順位も意識

各項目ごとの優先順位をつけて、内容の軽重を構成段階でイメージしておくことができればベストです。各々の要素・内容をどれくらいのボリュームで書くのか、優先順位を考えます。

例えば、ここの部分は記事の主張に関わるとても重要な部分だな、という場合は分厚く、逆に補足説明など付加的な要素であれば軽く書く、など優先度に応じて詳細度をコントロールします。

可能であれば、項目・見出ごとに必要な文字数もそれぞれ出せればベストですね。また記事全体の文字数に関しては要調整。上位10サイト、特にTOP5に入っている記事の文字数の平均値を参考にしてみるといいかなと思います。

参考ツール:文字数カウンタ

まとめ

いかがでしたか?ここまでSEOに強い記事構成(プロット)の作成ステップについてまとめていきました。

1つ1つのコンテンツの構成を考えることがなかなか大変な作業です。ですが一度作成してしまえば、その後のライティングや編集などが進めやすくなる上に、検索上位表示されるコンテンツになる可能性も高まります。

ぜひ今回の内容を踏まえて、記事構成の作成にチャレンジしてみてくださいね。何か不明点や御質問などあればお気軽にコメントくださいませ。

最後までお読みいただきありがとうございました!

記事の具体的なライティング方法については下記記事もご参考にしてみてくださいね。

【完全保存版】ライター初心者必見!“伝わる”構造的な記事の書き方を7ステップにまとめてみた

2017.10.28

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ABOUTこの記事をかいた人

都内のITスタートアップで働くWebディレクター/マーケター。時々バックパッカー。27歳の社会人3年目。早稲田大学卒。企画・ディレクション〜UIデザイン、グロースハック、コンテンツ制作まで対応。学生時代は世界一周(32ヵ国)とかしてました。お気に入りの国はベトナム、モロッコ、台湾、タンザニアなど。変顔が得意。田舎でのほほんと暮らすことに憧れている。