スタートアップ企業

はじめまして、YASU(@98nasi_nori)と申します。僕は2016年に大学を卒業後、学生時代に1年間インターンをしていた教育系のスタートアップ企業にそのまま新卒入社しました。インターン当時は社員数が7名、社員として入社した時は創業3期目で、15名ほどの規模感。

友人がみんな日系大手や外資系企業に行く中、1人スタートアップで働く選択肢を取ったのは正直不安も全くなかった訳ではありません。社会人としてまともに成長していくことができるのか、次のキャリアに繋げていけるのか、生活は厳しくなりそうだな・・など卒業を直前に控えた3月前半くらいまで悩んでいた記憶があります。

2018年4月になり、気付くと働き出して3年目を迎えていました。オウンドメディアのライティングからキャリアをスタートし、そこから編集長としてメディアの企画、編集、戦略立案、またサイト全体のグロースハックやマーケティング施策、UIデザイン、SEO対策の企画・ディレクション、フロント開発、社内制度やイベントの推進、インターン生やアルバイトの方のマネジメント、フィリピンへの出張・取材など、振り返ると色々なことに携われてきたなーと感じます。

本当に何にもできなかった2年前の自分、ビジネスやサービス、企業で働くことについての理解も何もなかった頃と比較すると、この2年間で色々なことを学べたと思いますし、ほんとうにあっという間の2年間でした。

ということで本記事では、スタートアップ企業で日々働く中で感じた、働く上で重要となる心構えやスタンスについて11項目をまとめてみました

個人的に初心を忘れないための備忘録として、またこれからスタートアップで働きたいと思っている学生の方、また転職先としてスタートアップ企業を考えている方の判断材料に少しでもなれば幸いです。

(1) 当事者意識をどのレベルまで持てるか?

「当事者意識を持て」というのは、恐らくどこの企業でも言われていることでしょう。スタートアップで働くのであれば、この「当事者意識」はシゴトを進めていく上で最も大切なことではないかと思います。

「当事者意識」とはつまり、何かに対して「自分事として捉える」こと。自分の与えられた仕事を、自分の解決すべき課題として捉え、誰よりも責任を持ってやり抜く、というのは最低ラインです(これもなかなか難しいですが・・)。

その当事者意識をどこまで広げていけるかで、見える世界、仕事に対する取り組み方も大きく変わってきます。自分に課せられた部分的なKPIだけを見るだけではなく、そこから派生する周辺のこと、事業全体の課題も自分が解決すべき課題として捉え、解決策を考え提案し、実行までできるのか。

さらに今隣に座っている人の課題を自分ごとに捉えてサポートできるか、チームや部署、会社全体を俯瞰してみて発見した課題を、「会社の誰かがやればいい」ではなく、「自分が解決しよう」と思えるのか。

スタートアップでは、資金的、人員的なリソースは限られています。その中で自分に与えられた仕事だけをこなしていればいい、なんていう考え方の人はそもそもスタートアップに来るべきではないです。

自分の担当している領域・役割だけでなく、会社全体のことを自分事・自分が取り組むべきこととして捉え能動的に動けるか。それによって見えてくる課題の数や課題の質、コミットする力も大きく変わるのではないかと思います。

スタートアップ企業

(2) 仕事は自分で生み出すもの

スタートアップでは、基本的に仕事は誰かに与えられるものではなく、自分で生みだしていくものである、という認識が大切です。丁寧にマネジメントできる経験豊富な上司や先輩がいないケースも多いですし、何より忙しいので丁寧に1つ1つ教えてもらいながら仕事をする、なんてことは想定しない方がいいでしょう。

そもそも社内にナレッジがないもないことも多く、その仕事をしているあなた自身が社内の第1人者になるケースも多いです。僕自身新卒で入社した段階では、オウンドメディアの運用ナレッジが全くない状態で手探りで仕事を進めてきました。

そのような環境下では、仕事が与えられるのを待っているスタンスでは何も進めることができません。自分で情報を収集し新しいナレッジを試してみたり、自分で課題を見つけて自ら解決していく姿勢が求められます

また自分が感じた課題は、他の人も同様に感じている課題である場合が多いです。それを自分で課題として捉え、改善することがあなたの仕事になります。例え社内のゴミが溜まっているから自分で捨てる、など簡単なことでもいいです。とにかく自分で自分のやるべきことを生み出しましょう。

自分で見つけた課題は自分事として捉えやすいので、当事者意識を持ってコミットできるかなとも思います。自分で発見した課題や解決策は、社内に発信、企画・提案し、タスク化して自ら推進する癖をつけましょう!

(3) とにかく「仕組み」をつくる

スタートアップ

スタートアップでは、とにかく仕事が多いです。解決すべき課題は山積みです。それなのに、人は少ないし使える資金や時間も限られています。稼動できる時間に対しタスク量が多いので、時間が足りなくなるのは当たり前。それをただ「時間がない」と嘆くのはイケてないですよね。

ですので如何に効率的に仕事をこなしていくか、その仕組を整え、新しい次なる課題に取り組む時間を捻出していく必要があります

一定の進め方のナレッジがある程度溜まってきたら、マニュアルやフローを整理し、仕組化していきましょう。

仕組み化することで効率的に仕事をさばけるようになりますし、仕事を属人的にするのではなくあなた以外の誰かでもできるような体制を整えることで、予算次第でアウトソースすることも可能です。

自分以外の人でもできる効率的な仕組みを構築し、自分にしかできない仕事をいかにスピード感を持ってこなしていくのか、その意識がスタートアップでは大切です。

(4) 既存の枠組みや仕組み、自分の策に溺れず、常に改善策を模索する

時として、現状のフローや自分の策に溺れてしまうことには注意が必要です。一度つくった仕組み、または誰かが過去につくった仕組みは本当にそれでいいのか、もっと効率的な良い仕組みにできないのか、常によりよい改善策を模索し続けることも大切です。

一度仕組みをつくったはいいものの、実際に動かしてみると上手く回っていなかったり、非効率な面が露呈したりします。ですが一度動かしたものを止めてまた修正する、というのは結構労力がかかるケースも多いですよね。もっと改善できるのに、そのまま放置してしまいがちなことも。

また一旦走らせた企画を実行したのはいいものの、実行したまま放置して、次の改善案まで結びつけることなく「やりっぱなし」状態にしてしまうケースもやってしまいがち。自分の考えた施策や自社のサービスだとついつい客観性を失ってしまい、改善する考えをそもそも持てていなかったりすることも。

そうならないように、何か改善できないか、自分の策に溺れていないか、常に客観的に見て改善策を考える癖をつけましょう!策や仕組みの質を向上させていくことが、そのまま仕事の結果としてアウトプットの質につながります。リソースの限られるスタートアップの環境下では、少しずつでも改善を続け、徹底的に効率性を絶えず高めていくべきです。

(5) 短期的な視点だけでなく、常に中長期の視点も持つ

スタートアップでは目の前の仕事に忙殺される余り、目の前のタスクだけに囚われてしまうことも多いです。ですがそのような短期的な視点だけでなく、中長期の視点で何をすべきかも常に考えておく必要があります短期的な視点と中長期の視点をセットで持っておくべきです。

目の前のことだけに囚われてしまうと、本質的に自分や会社が何をすべきなのかを見失いがちです。本来であれば取り組んでいるべき施策を、短期の視点しか持っていないと気づけば後手に回ってしまうことも。

長期的な目標に対して直近半年で何をすべきか、どういう状態であることが理想なのか、3ヶ月以内には何をすべきか、そして今何をすべきか。

常に先にやるべき施策・課題を模索しつづけ、いま何をすべきなのか理解しておくと、やるべき本質的なことからブレずに日々の仕事に打ち込むことができます。また現代のような変化が激しい状況だと、市場の状況などに合わせて絶えず中長期の施策も優先順位を踏まえてアップデートしていく必要があります。

「考える時間」を捻出する

目の前の仕事に追われていると、ついつい中長期的な取り組みを考える余裕がなくなりがちです。ですので、日々の時間の中でいかに「考える時間」を捻出するかが重要になるのかなと思います。

そのためには、一度自分の自由に稼動できる時間を算出し確認してみましょう。ミーティングや通常タスクなどを除くと、自由に使える時間がどれくらい少ないのかを自分で認識できます。その残された時間の中で、何時間を何に使うのか、など自分でタスクを整理してみましょう。

僕はかならず月曜の朝に、強制的に考える時間を2〜3時間ほど組み込んでいます。月曜のまっさらな状態の方が時間を取りやすいのと、毎日30分時間を取るよりは、ある程度まとまった時間の方が考えもまとまりやすいかなと思ってます。

また人によっては「80%ルール」を取り組んでいたりしますね。毎日の業務を自分の稼動可能時間の80%以内で終わるように設定し、残り20%はインプットや考える時間に当てたりなど、色々と工夫して時間をつくることを意識できるといいですね。

また上記した仕組み化してアウトソースするなども、時間の捻出策として有効です。事例で言えば、ガイアックスさんのアウトソースの取り組みが有名ですね。社員1人あたりにアウトソーシングする予算(確か月5万ほど)を持っているなど、面白い取り組みをしていますよ。

参考記事:ガイアックス社は、アウトソーシングをこう活用している

(6) タスクは目標からブレイク・ダウンし細分化、現実的なスケジュールに落とし込み、粛々と実効する

スタートアップ

上記の中長期の視点とも被りますが、タスクは必ず最終的な目標設定から細かくブレイクダウンしていきましょう。戦略と戦術は必ずセットで考え、全体像を踏まえて具体的なタスクを洗い出しておかないと、実際に実行する際に後手に回ったり、そもそも実行に踏み出すスピードが遅くなるケースもあります。

スピード重視の環境下では機動力が落ちることは命取りです。いつでもアクセルを踏み出せやすいように、タスクは細分化しておくべきです。

・Quarter
・Monthly
・Weekly
・Daily

ごとにやるべきタスクをいま実行可能なレベルで細かく整理、調整していき、スケジュールに落とし込んでいきます。その際は必ず現実的に無理のない実現可能な範囲で設定しておくべきです。そうでないと、1つの予定が崩れると全体が崩れてしまいます。

またスタートアップでは内部・外部環境で変化が激しいので、いつでも柔軟にスケジュールを調整できる余裕を持てるようにバッファーを設定しておきましょう。

期間、施策ごとの具体的な目標数値を立て、タスクに落とし込みスケジュールを切ったら、あとは粛々と目の前の仕事を実行していくのみです。

タスクはWant/Mustで整理する

またタスクを実行していく際は、タスクの優先順位をWant(できればやりたい)とMust(必ずやる)で整理しましょう。

ただしWantの要素はついつい後回しにしがちになるので、Mustを実効しつつも、状況に応じてWantも放置せず優先度を上げてタスクに組み込み、実効していくように注意すべきです。

(7) できない、ではなく、目標に対しどうしたら達成できるか、から考える

スタートアップでは「これ絶対実現はムリでしょ・・」みたいなオーダーが入ることもしばしばです。時間的に、人的に、予算的に厳しい条件下でそれを達成するのはかなり至難であることも。

そんな時は「絶対ムリだからできない」と言う前に、その目標からブレイク・ダウンし、どうすれば実現できるのか、具体的なケースをいくつか考えてみるべきです。無理だと思うと思考停止して絶対に前に進めません。いかに実現するか、をリソース状況によって、進め方などをあれこれとシミュレートしてみることが重要です。

また無理難題に対して単純に「人を雇えば」と発想するのは安直です。もちろん人を増やせば進めやすくできることもありますが、人を雇うことで発生する全社的なコミュニケーションコストなども含めるとそれがベストなソリューションであるとは限りません。

いかに人や資金、時間をかけずに目標を達成していくのか、いかに効率的な仕組みをつくっていくのか、その工夫がスタートアップ企業では求められます

(8) 状況により、Bestではなく、Betterな選択肢も持ち、スピードを重視する

内部・外部環境の変化が激しいスタートアップの環境下では、100%に近い精度の企画や施策の実行をすることよりも、70%くらいの精度のものをとにかく早く実行することが求められます。

ある程度のものができあがったら、素早く実際に実行し、ユーザーからのフィードバックや得られたデータから改善を絶えず続けていく、というのがサービス・プロダクト開発での大まかな流れです。

80〜90%のものを100%までの精度に高めるにはかなりの労力がかかりますし、時間をかけている間に前提となる社内外の条件が変わってしまうケースもあります。時間をかけていいものをつくればいい、こだわればいいものができる、とは限りません。

Bestな選択肢を考えて実行することも大切ですが、状況によってはスピードを重視してBetterな選択肢も持てるように、常に柔軟な目線を持つべきです。

(9) インプットとアプトプットはセット

社内外で積極的にインプットすることは重要です。しかしいくら知識や情報を収集しても、アウトプットしないと実務レベルで使えるようにならないのはみなさんご存知の通り。

スタートアップでは少数精鋭で、裁量権を持って働くことができるのが大きな魅力です。社内外で得られた知識やスキルを、自分次第で現場で活用していくことも大企業などと比較すると容易な環境ではないかと思います。

こんなツールやフレームワーク、考え方を自分の会社にも応用して導入してみたい、こんなスキルを現場で使いたい・伸ばしたい、ということがあれば、どんなに小さくでもいいので、とにかくアウトプットしてみましょう。

もちろん社内で調整はその都度必要かと思いますが、会社をより良くしていく施策であれば、タイミングや予算、工数次第で検討しやすのではないかと思います。

(10) スタートアップではチームが大切

スタートアップでのチーム

スタートアップでは基本的に社員の人数が少なので、1人1人が、またメンバー同士の関係性が会社や事業に与える影響はかなり大きいです。ここでは個人的にスタートアップのチームメンバーとして意識しておくべきかなと思うことをいくつか簡単に挙げてみます。

仕事はチームでやる

仕事はチームでやるものです。1人でできることはたかが知れていて、チームでやるからこそ大きなチャレンジを仕掛けていくことができます。

スタートアップにわざわざ来ようと思う人は、ある程度自分の力に自信があったり、全て自分でやってしまいたい、と考えがちな人も少なくないはず。

ですが自分で全てやることにこだわらず、チームを信じ、時には仕事を任せたり、悩んだらすぐ相談する、周りのメンバーを巻き込んでいく意識を持つべきではないかと思います。そちらの方が仕事のスピードも上がりますし、詰まった時にもすぐに対処し軌道修正もしやすいはず。

まずはギブする姿勢

社内で困っている人がいたら、自分の仕事とは関係ない、と切り捨てるのではなく自分にできることが何かないか、助けられないか一度考えてみましょう。まずは自分からギブする姿勢を持つことで、あとで自分が仕事で困った時に巻き込みやすくもなります。少数精鋭のチームだからこそ、互いに助け合う精神は大切だと思います。

コミュニケーションは相手の目線に立つ

少数精鋭のチームでは、今目の前の人で座っている人が自分とは全く別領域の仕事をしていたりと、1人1人がやっていることが異なるケースも多いはず。

デザイナー、エンジニア、CS、営業、事業開発、マーケティングなど、相手によっては自分と考えている前提条件や見えている世界が大きく異なります。そういった人たちと一緒に密になって事業やサービスをつくっていくことがスタートアップの醍醐味ではあります。

ですのでコミュニケーションを取る相手によって、相手の考えていることや、どのレイヤー・領域の話をしているのか、前提条件を揃えて話すことが一つ大切なことではないかと思います。

自分の変なこだわりを捨て、常に柔軟な姿勢を持ち続ける

これはスタートアップに限らずではありますが、自分の考えを客観的な目線で見ることが大切です。メンバーやユーザーの意見・フィードバックを聞いて、自分の意見と横並びにしてみてどれが最適な選択肢なのか、場合によっては自分の意見をばっさり切り捨てる柔軟な姿勢を持ちましょう!

スタートアップではより良いサービス・プロダクトをつくりミッションやビジョンを達成していくことが至上命題。そのために時に厳しい意見を社内のメンバーからもらうこともあるでしょう。変に自分の意見に固執せず、メンバーの意見やユーザーの声を聴く意識、柔軟な姿勢をまず持ちましょう。

(11) 最後に、覚悟はあるか?

冒頭の(1)で挙げた当事者意識を持つためには、結局のところ、その会社が成功するまでやり遂げる覚悟ができているのか否かも大きく左右するように感じます。

自分の望むことができないなら、または会社が傾いてきたら別の会社に行けばいいかな、くらいの気持ちで働いている人は、考えられる範囲が自分の視点内でしかありません。ボートが沈みかけた時、ボートを乗り捨てる選択肢を持っている人は、何とか解決しようとしたり、一生懸命ボートを漕ぐことはしないでしょう。

逆にここで働くしかないという差し迫った覚悟ができている人は、会社を自分ごととして捉え、自分のやりたいことを会社の中で実現していくと同時に、会社全体の視点で全力でミッション達成に向けコミットすることができるはずです。

スタートアップでの仕事はどれもとても泥臭いものです。結果を出すためならどんな泥臭いこともやる覚悟はあるのか、最後までやり遂げる覚悟はあるのか、改めて自分に問いただしてみるべきです。

スタートアップは厳しくも楽しい!もはや趣味!

いかかでしたでしょうか?僕がスタートアップ企業で日々働く中で感じたこと、考えたことをつらつらとまとめてみました。これからスタートアップで働いてみたい方に何か参考になれば幸いです。僕自信もまだまだできていないことも多いので、個人的な備忘録としてここに残しておくとします。

改めて記事を書く中でなぜ僕が今の会社にいるのか振り返ってみると、そのビジョンとミッションが自分の目指している社会や自分像と合致し共感したことが大きかったのかなと思います。

いま僕が働くスタートアップの掲げる「世界を舞台にする人があたりまえになる社会へ。」そのビジョンを実現するために、「世界のドコで何をするのか」その選択肢を増やしていくことは純粋に面白いしワクワクするし、仕事も時に辛いことももちろんありますが、仕事というよりは半分趣味というかライフスタイルというか、そんな感じに近い気がしますね。

僕も早く世界を舞台に活躍していけるよう頑張ります!では!

School With

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ABOUTこの記事をかいた人

都内のITスタートアップで働くWebディレクター/マーケター。時々バックパッカー。27歳の社会人3年目。早稲田大学卒。企画・ディレクション〜UIデザイン、グロースハック、コンテンツ制作まで対応。学生時代は世界一周(32ヵ国)とかしてました。お気に入りの国はベトナム、モロッコ、台湾、タンザニアなど。変顔が得意。田舎でのほほんと暮らすことに憧れている。