海外で一人旅をしてみたいけどなかなか一歩が踏み出せない、そんな方はきっと多いのではないでしょうか。
僕も昔から漠然とした海外への憧れがあり、大学2年生の時に一人旅をしました。英語もろくにできず、初めての海外だったのでビビりながら……。20キロのバックパックを担ぎ(今思えば重すぎ……笑)、3週間かけマレーシア → タイ → ミャンマーとバスや鉄道、飛行機を駆使して東南アジアを旅してきました。
初めての海外、熱気と活気溢れる未知の土地。刺激される好奇心と広がる世界。英語もろくにできなかったので色々苦労しましたが、それはもう楽しかったですね。
みなさんの中にも、海外に今まで行ったことないけど、勇気を出してバックパッカーで一人旅してみたい、そんな方もきっと多いはず。ですが海外経験が少ないと、そもそもどこに行けば良いのか、治安は大丈夫なのか、気になることが山盛りです。
ということで今回は、初の海外一人旅でおすすめな、比較的治安もよく日本からも近い、そして何より楽しい国を東南アジア・東アジアの中から5つ厳選してみました。
東南アジアの国々は基本的にご飯も美味しいし、物価も日本と比較して安いです。また治安も最低限のことに気をつけていれば決して悪くはありませんし、文化的に日本と似ている部分も多いで海外初心者の方にオススメなんです。何より適度に刺激的です!
ぜひ初めての海外一人旅の参考にしてください!
東南アジア一人旅でおすすめな国5選
さっそく僕がおすすめする国を5つご紹介していきます!
(1) ベトナム(首都:ハノイ)
ホーチミンの様子
まず東南アジアでオススメの国はベトナム。僕はベトナムが大好きで、かれこれ7回は旅行や仕事、ボランティアなどで訪れています。
ベトナムは首都ハノイまで東京から飛行機で5時間ほど。また南部の経済都市ホーチミンまでは、6時間ほどで行くことができます。
ベトナムと言えば道路に所狭しと並ぶバイクが有名ですかね。首都ハノイや経済都市ホーチミンでは街中には大量のバイクが走り、日本では考えられない光景を見ることができますよ。
またフランス統治時代の名残もあり、街中の建物はヨーロッパ風で歴史の趣ある建築物が多いです。他の東南アジアとは雰囲気が少し異なり、一人で街を散歩していても楽しいかなと思います。
何よりベトナムのオススメポイントは、とにかく飯が美味い!こと。最近ベトナムのソウルフードである「バインミー(ベトナム風のサンドイッチ)」を食べられるお店が東京でも増えてきていますが、ベトナムでは路上やお店などでおちこちで気軽に食べることができます。本場のバインミーはマジで美味いです!ベトナムコーヒーと組み合わせてぜひ堪能して欲しいところ。
都内のバインミー事情については下記記事もご参考に ↓↓
また春巻きやフォーなどのベトナム風ラーメンも、さっぱりしていてヘルシー、日本人の口に合います。またパクチーも色々な料理に入っていますので、パクチー好きにはたまらないでしょう(苦手な方はしんどいかもですが、そのうち食べているとむしろパクチーがないと物足りなさを感じるようになります……)。
治安はアジアの中でも良い方です。これまで危険な目にあったことは1度もありません。初の海外一人旅でも旅しやすい国かとは思います。
ちなみにベトナムにはコワーキングスポットも色々あるので、旅中にサクッと作業したい人は探してみてくださいね。
ベトナムのおすすめな観光スポット・都市
もちろんベトナムには見どころもたくさんあります。首都ハノイから日帰でも行ける観光地としては、世界遺産のハロン湾が有名でしょう。
ダナン
ベトナムにはビーチもあります。南部のニャチャンや、ベトナム中部にある第3の都市ダ・ナンなど、海も比較的青くキレイですよ。
ホイアン
そのダナンからは街がユネスコの世界文化遺産に登録されている、ランタンで有名なホイアンやベトナム最後の王朝があった古都フエなどの観光都市へも足を伸ばせます。
フエ
また僕はまだ乗ったことはないのですが、ハノイからホーチミンまでベトナムを南北に連なる「統一鉄道」に乗って鉄道旅をするのも面白そうですね。
・ご飯はとにかく美味しい、日本人の口に合う(と思う)
・ベトナムコーヒーも最高
・ハロン湾など壮大な自然から歴史ある都市まで、観光地が充実
・治安は比較的良い
(2) タイ(首都:バンコク)
バンコク
東南アジアでおすすめな国として外せないのがタイ。タイの首都バンコクまでは直行便で約6〜7時間ほどです。
バンコク中心部では電車が走っているので、それを活用すれば十分に市内観光が可能です。一人旅でも気楽に移動して旅できるのはいいですね。
大型のショッピングモールやコンビニなども充実し、日本で生活しているのと比較しても遜色ない、というのは言い過ぎですが、かなり快適に過ごせるはずです。
バンコクには日本人が多く滞在しているので、日本食レストランや日本の食材や日用品を売っているお店も多いです。親日の人も多く、たまに日本語を話せる現地の人もいます。長期の滞在でもホームシックにはならなそうです。
またタイもベトナムと同様グルメな国です。トムヤンクンやタイ風焼きそばのパッタイ、ガパオライス、カオマンガイなどなど、どれも美味しく病みつきになる料理ばかり。辛い料理も多いので、辛いのが苦手な人は注意が必要な料理があるかもです(僕もトムヤンクンの辛さは苦手)。
タイのおすすめな観光スポット・都市
タイにもおすすめな観光地がたくさんあります。首都バンコクで個人的にまず行って欲しいのはカオサンロード。バックパッカーの聖地として有名で、世界中から旅人が集まります。レストランやバー、ゲストハウス、旅行会社などが連なり、屋台で出店も多く、とにかく賑やかな場所です(最近はやや人が減ったような気がしますが…… )。旅人になった気分になること間違いなし?
夜のカオサンロード
バンコクから少し足を伸ばせば、市場を電車が突っ切る面白い光景が見られるメークローン市場、歴史ある寺院が点在するアユタヤ遺跡もおすすめなスポットですね。
アユタヤ遺跡にいた犬。その額にはなぜか眉毛が……。
変わり種としては、シリラート法医学博物館(死体博物館などとも言われています……)なども。バンコクの中心部から船に乗って行くのですが、かなりショッキングな内容となっております。
またバンコクから長距離バスや飛行機に乗れば、最近人気上昇中の第2の都市チェンマイ、ビーチが好きならプーケットやサムイ島なども人気な観光地ですね。
ちなみに数カ国旅するなら、バンコクからそのまま北上してラオス、マレー鉄道でマレーシアやシンガポールまで南下する鉄道旅もおすすめですね(僕の場合は逆で、長距離バスでラオスの首都ビエンチャンからバンコク、マレーシアから鉄道で北上してバンコク in したりしました。どちらの場合も時間が半日近くかかるので、しんどい方は飛行機を使いましょう(笑))。
・首都バンコクの快適さがやばい!
・親日で親切な人が多い
・日本人向けのお店も多く、初海外でもホームシックにはならなそう
・治安も良い
(3) 台湾(首都:台北)
台北の街並み
次に初めての一人旅でおすすめするのは台湾。台湾は東京から直行便で約3時間とかなり近いです。頑張れば週末の1泊2日でさくっと観光、なんてこともできますね。
僕はこれまで40カ国旅してきましたが、台湾は「本気で住める!」と思った数少ない国の1つ。それほどまでに快適に過ごすことができます。
街にはショッピングスポットやレストラン、コンビニもたくさんありますし、道も綺麗です。また首都台北には地下鉄(MRT)や在来線、遠出するなら新幹線もあるので移動も楽々!初海外ひとり旅でもシステムや路線も分かりやすいので、迷うこともなさそうです。
日本からの観光客も多いのと親日な台湾の方も多いので、日本語を話せる現地の方もちらほらいます。実際に駅でチケットを買う時や、コンビニで普通に日本語で対応されて驚きました(笑)。他の国で日本語で話しかけられると怪しんで対応しないことも多い僕ですが、台湾では普通に親切で話しかけてくれる人が多い印象でしたね。
あと台湾は普通にご飯が美味しいです!街中にもちょこちょこ夜市があるので屋台グルメを楽しんだり、「士林夜市」など大きな夜市を散策するのもかなり楽しいですよ!
小籠包も最高に美味いです。日本にも支店がありますが、本場の「鼎泰豊」で食べる小籠包は肉厚でジューシー!台湾に行ったら絶対に食べて欲しいですね。お店ではめっちゃ並びますが……。
ちなみに鼎泰豊の空芯菜が最高に美味かった……。また食べたい。
また街中には最近流行りのタピオカジュース店もたくさんあり、おすすめは「50嵐」というお店。タピオカがもちもちです。歩き疲れたら休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
台湾のおすすめな観光スポット・都市
台湾で最も有名な観光地といえば九份でしょう。映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街です。細くノスタルジックな雰囲気な路地を、ぬうように散策するのはとても心躍ります。台北から電車やバスなどを駆使して片道約2時間ほどかかるのですが、行く価値は十分にあるでしょう!
僕が九份を訪れた時はちょうど台風が来ていて、大雨の中の観光となりました……。ですがそれも良い思い出。
首都台北で外せないスポットとしては、台北のシンボルタワーでもある台北 101、台湾で最強のパワースポットとされる龍山寺などですかね。
ショッピングを楽しみなら、台湾の渋谷とも言われる西門町エリアや、流行発信地であるおしゃれスポット中山エリアもおすすめです。
また台北から電車で30分ほどいったところにある淡水は、夕日が綺麗なスポットとして有名で、台湾のベニスとも言われています。淡水老街という長い屋台エリアがあり、食べ歩きをするのが楽しいです。しかしカップルが多いデートスポットでもあるので、一人旅では一定のメンタルが必要かもしれません(笑)。
・日本から約3時間と近い
・新日で親切な人が多い
・日本語が通じることもあり、初海外でも安心
・ご飯も美味しい 1人でもサクッとお店に入れる
・治安も良い
(4) 香港(中国 / 首都:北京)
香港の街並み
続いて紹介するのは、ショッピングやグルメ、文化の街として知られ中国の国際都市、香港。東京からは直行便で飛行機で4~5時間ほどです。
空港からはエアポートエクスプレスがあり、市内にも地下鉄があり複雑でもないので、初めての海外であってもスムーズに移動ができるかと思います。
香港を街歩きしていて楽しいのは、その独特な街の景観。高層ビルやおしゃれなショッピング店が立ち並んでいるエリアを少し離れると、ボロッボロの、ジャッキー・チェンの映画に出てくるような趣ある(そして異様に高い)建物があったりと、新しさとノスタルジーが混在しているようなところ。個人的にただ歩いているだけでテンションが上ります。
香港で泊まったドミトリー。全体的に怪しい雰囲気でしたが、そこがまた良い……。
また本場中国ということもあり、あちこちで本格的な中華料理を手軽に安く楽しめます。自分で食べたい料理を選んで盛り付ける形式もあったりします。中華料理はやはり何を食べても基本的に美味しく外れがないですね。
香港のおすすめな観光スポット・都市
特にこれといったおすすめの観光スポットは正直ないのですが、香港では市場が開催されているので街歩きをしながらプラプラショッピングを楽しむのが良いかなと思います。写真は女人街という香港では結構大きめのマーケット。名前が若干怪しいですが……。
香港といえば「100万ドルの夜景」というキーワードが有名ですよね。海岸沿いを歩いていると対岸に香港の街並みを見ることができます。僕は都合で昼しか行けなかったのですが、夜はきっと綺麗なのでしょう……。
・市内交通が整っているので一人でも旅しやすい
・独特の香港の景観、街歩きが楽しい!
・本格的な中華料理を手軽に楽しめる
・治安もいい
(5) ラオス(首都:ビエンチャン)
ビエンチャン
最後に一人旅でおすすめする国はラオスです。他の国と比べるとあまりイメージが沸かない方も多いかと思います。ラオスへの直行便は現在なく(19年10月に福岡空港から就航する予定はあるらしいです)、バンコクやホーチミン経由で乗り換え時間含めずおよそ8時間以上かかります。
また旅の難易度は初めての一人旅だと少し高いかもしれません。というのも、ラオスは上記で紹介した国より経済的にもまだまだ発展していないので、移動や生活面での快適さや便利さという点では遠く及ばないからです(鉄道とかもないですし、きれいで最新の大型ショッピングセンターとかもほとんどない)。
首都ビエンチャンの様子。首都ですが高い建物のほとんどなく、これといった観光スポットもないです。首都でさえ人口も約70万人ほど。
しかしその何もない素朴でのんびりしたところが、ラオスの最高に良いところなのです!何もないからこそ、普段の日常生活で置き去りにしてしまった何か大切なことを思い出させてくれる、そんな気がします。
ラオスの過ごし方として一番のおすすめは、雄大なメコン川で夕日を望みながら「ビアラオ(現地のビール)」を飲みつつ、ぼーっとすること。これがまた最高に贅沢な時間の過ごし方なんですよね(ビールはぬるいことが多いですが……)。
現地の人も人当たりがよく親切な人が多いです。また食事に関しては美味しい印象はあまりないのですが、ラオスのコーヒー豆は高品質で有名で、現地でコーヒーを楽しむのもいいですね。
ラオスを旅するときに少し注意して欲しいのは、犬ですね。たまに野犬がめっちゃ集まってる場所があって、僕も追いかけられて犬恐怖症になりかけたことがあります(笑)。現地の人は慣れた様子で気にも止めませんが、最初はびっくりするかも。
ラオスのおすすめな観光スポット・都市
ビエンチャンでおすすめする観光地は個人的にそこまでないのですが、メジャーなところだとパリの凱旋門を模倣した「パトゥーサイ」ですかね。
他にはナイトマーケットや、メコン川沿いを歩いていると屋台があったりするので、そのあたりを散策するのは楽しいかもです。
長距離バスに半日ほど乗れば行ける、バンビエンもおすすめな都市。バンビエンもほんとに何もないのですが、チャリンコをレンタルして何もない自然の道をひたすらサイクリングしたり、洞窟がたくさんあるので洞窟探検をしたり、自然が好きな方はかなり楽しめると思います。
バンビエンで洞窟を案内してくれたおじさん。ノリノリ。
また僕は行ったことはないのですが、バンビエンよりさらに北上したルアンパパーンもおすすめ!という声を結構聞きますね。
少しマニアックなところだと、サワンナケートというベトナムとの国境が近い街もあります。この街は一応ラオス第3の都市らしいのですが、本当に何にもないです!万人におすすめなスポットではないのですが、メコン川がめっちゃきれいで、メコン川に沈む夕日を見ながらここで飲んだビアラオが個人的には最高でした。
・メコン川を望んでビアラオを飲むのは至高の一時
・コーヒーが美味しい
・現地の人が素敵
一人旅で気をつけるべきこと
どこの国でもそうですが、スリや盗難には注意を払い、手持ちのものから目を離さないようにしましょう。夜人気が全くないようなエリアや危険とされるエリアは1人でウロウロしない、など最低限のことに気をつけましょう。
今回紹介した国や都市は比較的治安が良いところではありますが、日本ではなく海外ということを決して忘れずに。ゲストハウスなど現地で仲良くなった旅人同士で散策したりするのも楽しいですので、特に夜中に行動する時は複数人のパーティを組むのもありかと思います。
また観光地では強引な客引きや値段をふっかけてくる物売りなどもいますので、金額などは自分でしっかり相場観を調べておきましょう(ベトナムのフエにいた物売りはなかなかしつこかったです 笑)。
まとめ
ここまで初の海外で一人旅をするならおすすめな、東南アジア・東アジアの国・都市を5つ紹介してきました。どこも充実した旅をできること間違いなしですので、興味を持った国からぜひ予定を立てて旅してみて下さいね。
他にもアジアには韓国やマレーシア、シンガポールなども行きやすい国がありますが、ある程度慣れてきたらミャンマーやインドなどもおすすめです。
それでは充実した旅ライフを!