現在Webマーケティングの業務に就いていたり、これから目指す人の中には、Webマーケティングの資格・検定を取ろうか迷っている方もいるかと思います。
Webマーケティング関連の資格や検定ってどんなものがあるの?
そもそも取るべきなの?
本記事ではそのような疑問にお答えすべく、Webマーケティング関連の資格・検定試験を、Web解析、Web広告などジャンル別に13個まとめて紹介していきます。
また合わせて資格・検定に関する疑問・質問についても、まとめてお答えしていきます。資格・検討の取得を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。
- (1) Webマーケティングにおいて資格取得することは必須ではなく、実務経験・スキルがあるかどうかが最重要
- (2) ただし知識・経験が不足する分野の基礎を体系的に学んだり、資格次第で案件獲得など営業面で役立つこともある
- (3) 目的次第だが、もし最初に学習するとしたらGoogleが無料提供している「Googleアナリティクス認定資格」「Google広告認定資格」、また「ウェブ解析士」などはおすすめ!
Webマーケティングの関連資格・検定試験の比較一覧まとめ
資格/検定名 | ジャンル | 概要 | 価格 |
---|---|---|---|
1.ウェブ解析士 | Web解析・分析 | Web解析・分析スキルを体系的に学べる資格・講座 | ・ウェブ解析士:3万3千円、講座受講なしの場合2万2千円(税込) ・上級ウェブ解析士:8万8千円(税込) |
2.Googleアナリティクス個人認定資格 | Web解析・分析 | Googleアナリティクスの使い方や分析方法に関する資格 | 無料 |
3.Webアナリスト検定 | Web解析・分析 | Googleアナリティクスの使い方を体系的に学べる検定資格 | 講座+試験:22,325円 |
4.Google広告認定資格 | Web広告 | Google広告に関しての基礎および上級レベル知識を証明する認定資格 | 無料 |
5.IMA検定 | Web広告 | 広告経由の集客から集客後の分析まで一貫して学べる検定試験 | 19,800円(税込) |
6. ネットショップ実務士 | ECサイト運営 | Eコマースサイトの制作・運用やマーケティング方法を学びその実務能力を証明する資格 | ・レベル1:7,000円 ・レベル2:7,500円 |
7. Web検定 Webディレクション | ディレクション | Webディレクションに必要なスキルを学べる資格・検定 | 11,000円(税込) |
8. ネットマーケティング検定 | Webマーケ全般 | ビジネスの企画・立案に活かせるネットマーケティングを体系的に学習できる検定 | 6,000円(税込) |
9. Web検定 Webリテラシー | その他 | Web関連の業務を行う上で必要な標準知識・スキルを学べる資格・検定 | 11,000円(税込) |
10. 統計検定 | その他 | 統計に関する知識や活用力を評価する資格試験 | 3,000〜10,000円(税込) ※級により異なる |
11. ITパスポート試験 | その他 | ITを効果的に業務で活用できるスキルを証明する国家資格 | 5,700円(税込) |
12. マーケティング・ビジネス実務検定 | その他 | 幅広いマーケティングの実務知識、時事情報・実務時例について学べる検定試験 | ・A級:12,760円(税込) ・B級:7,480円(税込) ・C級:6,270円(税込) |
13. ビジネス著作権検定 | その他 | 著作権に特化した国内唯一の資格・検定試験 | ・初級:5,100円(税込) ・上級:8,000円(税込) |
ここからは下記のジャンル別におすすめなWebマーケティング関連の資格・検定を紹介していきます。
- Web解析・分析
- Web広告
- ECサイト運営
- その他・基礎固めの関連資格
Web解析・分析で役立つWebマーケティングの資格・検定試験
まずはWebサイト・サービスの解析・分析に役立つ資格・検定からご紹介していきます。
1. ウェブ解析士
Photo by:ウェブ解析士協会 公式サイト
ウェブ解析士は、Webマーケティングの基盤となるWeb解析・分析スキルを体系的に学べる資格・講座です。Web解析やレポーティングの方法はもちろん、Webマーケティングの基礎から戦略策定など全体像についても学べます。
ウェブ解析士は下記3つのグレードがあります。
- 1. ウェブ解析士
- 2. 上級ウェブ解析士
- 3. ウェブ解析士マスター
初心者の方はまず基礎となる「ウェブ解析士」を受験してみましょう!公式テキストで基礎学習した後、認定講座を受講し(任意)、試験を受ける流れとなります。試験形式は60分で60問4択問題で、プラスでレポート作成をする必要があります。
また「上級ウェブ解析士」はKPI設計やコンサルティング、ペルソナ・カスタマージャーニーマップ作成について学べるなど、より実務で活用できる内容になっています。ただし受験資格として、「ウェブ解析士」資格保有者である必要があります。
価格 | ・ウェブ解析士:3万3千円 ※講座受講なしの場合2万2千円(税込) ・上級ウェブ解析士:8万8千円(税込) |
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実施時期 | 月に数回程度。 詳細は公式サイトよりご確認下さい。 |
平均学習時間 | 約25時間 (現状のスキルにより個人差あり)(※) 業界未経験者の場合は2~4か月(40~60時間 |
テスト時間 | 60分(※) |
合格率 | 例年60%〜70% |
公式サイト | https://www.waca.associates/jp/study/ |
(※) 「ウェブ解析士」の場合
2. Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Photo by:Google Skillshop
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleアナリティクスの使い方や分析方法に関する資格です。データの見方や計測・タグの設定方法など幅広く学べます。
なんとGoogleが無料で提供しています!
GoogleアナリティクスはWebサイト・サービス運営や分析に必須のツールですので、Webマーケティングの業務に就くのであれば基礎固めに利用してみるのはおすすめです!経験者の方も、まだ使ったことのない機能や使い方が曖昧な部分を把握したりするのに役立つと思います。
試験を受ける前に、まずは無料の下記講座で基礎を学んでおくと良いです。
ちなみに試験の有効期間は合格してから12か月間です。それを過ぎると再受験する必要があります。
価格 | 無料 |
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実施時期 | 任意のタイミングで受験可能 |
試験形式 | オンライン |
テスト時間 | 1時間 |
合格率 | – |
公式サイト | https://skillshop.exceedlms.com/ |
3. Webアナリスト検定
Photo by:Webアナリスト検定 公式サイト
Webアナリスト検定は、Googleアナリティクスの使い方を体系的に学べる検定資格。
JWA(日本Web協会)が主催しています。
サイトへの流入からコンバージョンまで、ユーザーフローに沿ったデータ分析の考え方を基礎から学ぶことができます。
受験料の支払い後に専用のテキストが送付されるので、試験日までに学習を進める感じです。また合わせて講座も開催されており(任意受講、5時間分)、テキストで補えない部分を直接教えてもらえます。
価格 | 講座+試験:22,325円 (税込、会場により異なる) テキスト:4,074円 |
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実施時期 | 月に数回程度。エリアによって異なる。 詳細は公式サイトよりご確認下さい。 |
試験形式 | オンライン |
テスト時間 | 80分 |
合格率 | 約80% |
公式サイト | https://www.jwa-org.jp/webanalyst/ |
Web広告で役立つWebマーケティングの資格・検定試験
続いて、Google広告やYaoo!広告など、Web広告で役立つ資格・検定をまとめてご紹介いたします。
4. Google広告認定資格
Photo by:Google Skillshop
Google広告認定資格は、Google広告に関しての基礎および上級レベル知識を証明する認定資格です。Google広告の認定スペシャリストであることを証明します。
先程紹介したGoogleアナリティクス個人認定資格と同様、Googleが無料で提供しており、試験の有効期間は合格してから12か月間です。
また現在下記6つの分野で資格がそれぞれあります。
- 検索広告
- ディスプレイ広告
- 動画広告
- ショッピング広告
- Google広告アプリ
- Google広告測定
全部の資格を取るとなると割と時間がかかるので、必要な分野の認定資格から順次取得していくと良いでしょう。
価格 | 無料 |
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実施時期 | 任意のタイミングで受験可能 |
試験形式 | オンライン |
テスト時間 | 75分 |
合格率 | – |
公式サイト | https://skillshop.exceedlms.com/ |
5. IMA(Internet Marketing Analyst)検定
Photo by:IMA検定 公式サイト
IMA(Internet Marketing Analyst)検定は、即実践できるネットマーケティングスキルを学べる検定試験。
主にリスティング広告の扱い方・運用方法を学びつつ、Googleアナリティクスでのアクセス解析・改善策のレポート作成と実行までの実務フローに沿ったスキルを広く学べます。
広告経由の集客から、集客後の分析まで一貫して学べるのがこの検定の良いところですね。
講座はすべてオンライン動画(全11回)で、レポート課題の作成と添削サポート(1回)もオンラインで実施します。ですので好きなタイミング・場所で学習を進めることが可能です。
無料体験もあるので、気になる方はチェックしてみて下さい。
価格 | 19,800円(税込) +認定証発行料:5,500(税込) |
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実施時期 | 月に1回程度。詳細は公式サイトよりご確認下さい。 |
試験形式 | オンライン |
テスト時間 | 2時間30分 |
合格率 | – |
公式サイト | https://ima-kentei.jp/ |
ECサイト運営で役立つWebマーケティングの資格・検定試験
ECサイト・ネットショップの運営について学べる資格・検定をご紹介します。
6. ネットショップ実務士(ネットショップ検定)
Photo by:ネットショップ実務士 公式サイト
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)は、Eコマースサイトの制作・運用やマーケティング方法について学び、実務能力を証明するための資格です。一般社団法人ネットショップ能力認定機構が運営しています。
複数の認定要件があり、職種やスキルのレベルを組み合わせて認証されます。
- ネットショップ実務士補
- ネットショップ実務士L1(基礎知識)
- ネットショップ実務士L2(実践知識)
- ネットショップ実務士L3(O/W/P/M)(実戦経験)
ECサイト・ネットショップ運営について体系的に学びたい方、ECサイトのマーケティングに関わる予定の方は検討してみて下さい。
価格 | レベル1:7,000円 レベル2:7,500円 (※)テキスト代、練習問題集は別途 |
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実施時期 | 随時実施(実施会場の空席次第) |
試験形式 | CBT方式(テストセンターのPCで受検) |
テスト時間 | 80分 |
合格率 | – |
公式サイト | https://acir.jp//a> |
基礎固めに役立つWebマーケティングの関連資格・検定試験
最後にWebマーケティングの基礎を学べたり、学んでおくと間接的に役に立つ関連資格・検定をご紹介します。
7. Web検定 Webディレクション
Photo by:Web検定 公式サイト
Web検定 Webディレクションは、プロジェクトを進めるWebディレクションに必要なスキルを学べる資格・検定です。
4つあるWeb検定試験のうちの一つで、社団法人全日本能率連盟登録資格です。Web制作のプロジェクトの企画・要件定義から進捗管理、情報設計までWebディレクションの幅広い知識を学べます。試験の有効期限は2年間です。
Webマーケターは施策やプロジェクトごとに、チーム・関係者を巻き込みながら仕事を進めていく職種です。ディレクションについて基礎知識を学んでおくことは、実務で必要になった時に役立つでしょう。
価格 | 11,000円(税込) ※テキスト代・問題集は別途 |
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実施時期 | 随時実施。受験方法・会場により異なる。 詳細は公式サイトよりご確認下さい。 |
試験形式 | CBT方式(会場受験 or リモート受験) |
テスト時間 | 90分 |
合格率 | 約65% |
公式サイト | https://webken.jp/direction/ |
8. ネットマーケティング検定
Photo by:ネットマーケティング検定 公式サイト
ネットマーケティング検定は、ビジネスの企画・立案に活かせるネットマーケティングを体系的に学習できる検定です。
Webサイトの構築・運用方法、集客など基礎知識はもちろん、事例ベースに実務に役立つ知識も問われます。試験問題は40問で、すべて4択選択式です。
Webマーケティング・ネットマーケティングについて、幅広い基礎を抑えておきたい方は検討してみて下さい。
価格 | 6,000円(税込) + 別途教材費 |
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実施時期 | 半年に1回程度 |
試験形式 | オンライン |
テスト時間 | 80分 |
合格率 | 85.9% |
公式サイト | https://www.sikaku.gr.jp/nm/ |
9. Web検定 Webリテラシー
Photo by:Web検定 公式サイト
Web検定 Webリテラシーは、Web関連の業務を行う上で必要な標準知識・スキルを学べる資格・検定です。先ほど紹介した「Web検定 Webディレクター」同様、4つあるWeb検定試験のうちの一つで、社団法人全日本能率連盟登録資格です。試験の有効期限は2年間です。
Webに関わる仕事は多様な業界、職種に広がっており、様々な背景や立場を持つ人と協同して仕事を進める必要があります。その中でコミュニケーションや認識のズレから、問題・課題が発生することはよくあることだったりします。
Webマーケターも仕事上関わる人が多いので、Webに関わるリテラシーを広く身につければ、そうした場面をスムーズに切り抜けたり未然に防ぐことに役立つはずです。
価格 | 11,000円(税込) ※テキスト代・問題集は別途 |
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実施時期 | 随時実施。受験方法・会場により異なる。 詳細は公式サイトよりご確認下さい。 |
試験形式 | CBT方式(会場受験 or リモート受験) |
テスト時間 | 90分 |
合格率 | 約61% |
公式サイト | https://webken.jp/literacy/ |
10. 統計検定
Photo by:統計検定 公式サイト
統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する資格試験です。一般財団法人 統計質保証推進協会が主催しています。
級や資格の種類によって異なりますが、統計に関する基礎知識はもちろん、統計・データに基づいて客観的に判断し、問題解決していく応用力を身につけることができます。
Webマーケティングはデータを活用しデータで判断することが日常的に発生するので、統計のリテラシーを身につけておくと分析力や考え方の幅も質も高まります。実務でプラスに働くことが多いので、ぜひ統計の基礎は学んでおくことをおすすめします!
価格 | 3,000〜10,000円(税込) ※級により異なる |
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実施時期 | 年2回 |
試験形式 | 会場受験(CBT or ペーパー受験) |
テスト時間 | 60分〜180分 ※級により異なる |
合格率 | – |
公式サイト | https://www.toukei-kentei.jp/ |
11. ITパスポート試験
Photo by:ITパスポート試験 公式サイト
ITパスポートは、ITを正しく理解し、効果的に業務で活用できるスキルを証明する国家資格です。AIやビッグデータなど新しい技術についてや、セキュリティ、ネットワークなど、ITについて総合的に学習する必要があります。
Webマーケティングについて直接的に役立つ資格ではないです。しかしIT・Webに関わる業務の基礎力・基礎知識を網羅的に身につけることができます。また国家資格なので、履歴書にも書きやすい点はメリットですね。
価格 | 5,700円(税込) ※2022年4月から7,500円 ※テキスト代・問題集は別途 |
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実施時期 | 随時実施。受験方法・会場により異なる 詳細は公式サイトよりご確認下さい。 |
試験形式 | CBT方式(試験会場での受験) |
テスト時間 | 120分 |
合格率 | 約50-60%前後 |
公式サイト | https://www3.jitec.ipa.go.jp |
12. マーケティング・ビジネス実務検定
Photo by:マーケティング・ビジネス実務検定 公式サイト
マーケティング・ビジネス実務検定は、業種・業界にとらわれない幅広いマーケティングの実務知識、時事情報・実務時例について学べる検定試験です。国際実務マーケティング協会が運営しています。
A(戦略・マネジメント)、B(オペレーション応用)、C級(オペレーション基礎)の3つのレベルがあり、レベルに合ったレベルの知識を順に身につけていくことで、体系的にマーケティングについて学べます。
マーケティングの知識やスキルがあると、Webマーケティングの施策を考える上で土台になったりするので、プラスに働くことが多いかなと思います。
C級:知識問題 1時間30分 / 事例問題 45分
価格 | A級:12,760円(税込) B級:7,480円(税込) C級:6,270円(税込) ※複数級の併願も可能、テキスト代は別途必要 |
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実施時期 | 数ヶ月おきに1回程度 |
試験形式 | オンライン |
テスト時間 | A級:知識問題 1時間30分 / 事例問題 1時間40分 B級:知識問題 1時間45分 / 1時間 |
合格率 | – |
公式サイト | https://www.marke.jp/ |
13. ビジネス著作権検定
Photo by:ビジネス著作権検定 公式サイト
ビジネス著作権検定は、著作権に特化した国内唯一の資格・検定試験です。
ビジネスに必要な著作権に関する基礎的な知識や法令、インターネットに関連する著作権などについて学べます。BASIC、初級、上級の3種類があります。
Webマーケティングの中でも、特にWebコンテンツの企画・制作、編集などで著作権について触れることは多々あります。Webサービスやコンテンツづくり、マーケティングに関わるのであれば、著作権の基礎については最低限抑えておきたいところです。
価格 | 初級:5,100円(税込) 上級:8,000円(税込) |
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実施時期 | 年2〜3回 |
試験形式 | オンライン(Web試験) |
テスト時間 | BASIC:50分 初級:60分 上級:90分 |
合格率 | 72.6%(2020年度平均) |
公式サイト | https://www.sikaku.gr.jp/bc/ |
そもそもWebマーケティングの資格・検定って取るべきなの?
Webマーケティングで絶対に取るべき・取ったほうがいい資格は特にないと思います。Webマーケティングにおいては、特定の資格を持っているか否かというよりは実践経験や実践で使えるスキルがあり、結果を出せるのか?が求められます。
また新しい手法がどんどん移り変わる業界・業種なので、知識もすぐに陳腐化してしまいます。例え資格を取ったとしても、定期的にアップデートしていくことが必須です。
ですので、実務という面では必ずしも資格は必須ではないです。
Webマーケティング関連の資格を取るメリット・意味はあるの?
もちろん、資格を取るメリットや役立つシーンはたくさんあります!
- 特定分野の一般的・基礎的な知識を体系的に学べ、スキルアップの基礎になる
- 全く知らない分野・領域について体系的な理解に繋がる
- 資格試験の締切やゴール設定があるので、学習のモチベーション維持・向上に繋がる
- Webマーケティングが全く未経験の場合は、採用面で多少はプラスになる可能性がある(モチベーションや興味関心があることを明示できるという点で)
- 資格によっては名刺などに資格名を入れておくと、何か凄そうに見え営業面で役立つことも
特定領域について基礎知識を体系的に学べるのは、資格・検定の大きなメリットです。Webマーケティングで自分が見慣れた分野でも、意外と知らないことや抜け漏れていた観点を洗い出すことができ、そうした知識を補完できるのも良いですね。
資格試験の場合、学習内容が明確で、お金を払いますし締切もあるので、勉強するモチベーションに繋がるということもメリットの一つです。
また資格があると、案件獲得するときなどにプラスになる可能性があります。全くWebについて知らない人からすると、例えば「上級ウェブ解析士」と名刺に入っていたら、仕事を任せたいなと信頼してもらえる一要素になり得ます。
私の知人のWebマーケターも、クライアントワークで顧客に少しでも信頼してもらえるようにと、上級ウェブ解析士の資格を取って名刺に記載していました。
Webマーケティングの資格は就職・転職に役立つの?
この資格・検定を取得していればWebマーケティングの就職・転職で役に立つ!、ということは基本的にはありません。上述したように、実務で役立つ経験値やスキルがあるかが重要なので。
ただし未経験の方の場合は、全く資格や検定を持っていない場合よりは、Webマーケティングの領域に基礎知識・モチベーションがあることを示せるので少しはプラスになる可能性があります。ケースバイケースではあるので、過剰な期待はしないほうがよいです。
Webマーケティングに国家資格ってあるの?
残念ながら、Webマーケティングのスキルに直結する国家資格は現段階ではありません。ただ関連する資格として紹介した、「ITパスポート試験」は国家資格です。広くIT分野全般の基礎を学習したい場合は検討してみて下さい。
もしどれかを取るとしたら、どの資格を取るべき?
資格・検定を取得する目的次第ではあります。ただもし最初に学習するとしたら、Web解析については「Googleアナリティクス認定資格」、Web広告については「Google広告認定資格」を勉強してみるのはおすすめです。
どちらもGoogleが無料提供していますし、学習用のコンテンツもWeb上に無料で掲載されています。一度はチェックしてみるとよいでしょう!
また有料の資格であれば「ウェブ解析士」、また直接Webマーケティングに直結する資格ではないですが「統計検定」はデータ分析の基礎力・リテラシーを身につけるのに良いです。
Webマーケティングや資格・検定試験の勉強方法は?
Webマーケティングや資格・検定試験のおすすめな勉強方法は下記です。
- 勉強方法1. まずはWebマーケティングの書籍や無料オンラインコンテンツをざっと読んでみる
- 勉強方法2. 学びたい分野の資格・検定のテキストを活用する
- 勉強方法3. 可能なら自分で実践・アウトプットし肌感覚を掴む
- 勉強方法4. 自分で独学・アウトプットが難しければ、スクール・講座に通ってみる
Webマーケティング初心者の方の場合は、いきなり資格勉強から始めても理解が難しかったり肌感覚が掴めないはず。
まずはWebマーケティングについて簡単な参考書やWebの記事を軽く読んで、基本的なインプットをしましょう。足りない知識を補ったり、もっと体系的に学びたい分野があれば、資格や検定を活用していくと良いのかなと思います!
その際には自分でWebサイトを立ち上げ学んだことを使ってみたりなど、可能な限り手を動かして実践しアウトプットしていくことが何より大切です。机上の知識にならならないように、学んだ内容を使うように心がけると定着も早いです。
資格・検定の学習に特化しているわけではないですが、Webマーケティングの勉強方法については下記記事で整理しているので、よかったら読んでみて下さい。
Webマーケティングでおすすめな勉強方法まとめ
Webマーケティングスクール通う選択肢も
もしWebマーケティングの独学が難しかったり、実践・アウトプットする場が欲しい場合、また具体的にスキルを身につけ転職を検討している方は専門スクールに通うことも選択肢のひとつです。
コストはかかりますが、時間の捻出や挫折するリスクを考慮し投資することも検討してみて下さいね。下記でおすすめなWebマーケティングスクールを、3つ厳選して掲載しておきます。
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Webマーケティングのおすすめスクール・専門学校&講座比較
【まとめ】目的に応じて必要なWebマーケティングの資格・検定を!
Webマーケティング関連でおすすめな資格・検定試験を、Web解析、Web広告などジャンル別に13個紹介してきました。
改めて、ここまでの話のまとめを再掲載しておきます。
- (1) Webマーケティングにおいて資格取得することは必須ではなく、実務経験・スキルがあるかどうかが最重要
- (2) ただし知識・経験が不足する分野の基礎を体系的に学んだり、資格次第で案件獲得など営業面で役立つこともある
- (3) 目的次第だが、もし最初に学習するとしたらGoogleが無料提供している「Googleアナリティクス認定資格」「Google広告認定資格」、また「ウェブ解析士」などはおすすめ!
実務においてWebマーケティングの資格は必須要件ではないですが、取るメリットはもちろんあります!ご自身が学びたい領域・分野など、資格・検定取得の目的を改めて考えてみて受験するものを選んでみて下さい。
【参考記事】
Webマーケティングでおすすめな勉強方法まとめ