Webライティングの勉強を始めたばかりの方だと、そもそもどうやってステップアップしていけばいいのかって分かりにくいですよね。
Webライティングは敷居が低いように見えて、やるべきこと・考えるべきことが多く非常に奥が深いです。また必ずしも絶対の正解があるわけではないので、自分の書いた文章が良いのか悪いの判断がしづらく、スキルが伸び悩んだりすることもあるでしょう。
一定のライティングスキルを身につけるのは、それなりのインプットと日々の鍛錬が必須です。
僕は新卒時に初めて取り組んだ仕事がWebライティングで、これまでプロ・アマ含め100名近いWebライターさんと関わり、記事の編集やサポートをしてきました。
本記事ではそうした経験をもとに、Webライティングの練習方法を6つのステップに分けてご紹介していきます。どうやってスキルを改善していくのか、イメージが掴めるかなと思います!
- 1. Webライティング・文章作成の基本をインプットする
- 2. とにかく記事を書きアウトプットする(書くことに慣れる)
- 3. 記事を推敲し、添削・フィードバックを受け修正する
- 4. 他の人の書いた記事を添削・編集してみる、良い表現は真似る
- 5. 応用的なスキルを学び、記事に取り入れていく
- 6. ブログ・サイト運用し、数値を見て改善する
- +α Webライティングの仕事を請け負う
そもそもWebライティングで学ぶべきスキルは?
Webライティングで必要となるスキルは、おおよそ下記の要素です。
- 基本的な文章力
- SEOの基本的な知識
- コピーライティング
- セールスライティング
- 画像編集・加工・撮影スキル
- HTML・CSSでのマークアップ
- WordPressでの入稿など
- 特定の専門領域に対する知見・経験
etc……。
必須なスキルから、あるとベターなスキルまで色々書いていますが、この中でまず一番大切なのは基本的な文章力です。
「てにをは」などの基本的なルールや語彙力はもちろん、対象読者が分かりやすく読み進められる表現・構成力など。
ここが最重要で、そもそもこのベースとなるライティングスキルがないライターさんが全体の6割以上な印象です。
基本的な文章力がないと、読者が記事から離脱し読み進めてもらえないのでSEOでもマイナス要因になります。読み進めてもらえないことには、商品をまともに売ることもできません……。
ということでWebライティング初心者の方は、まずこの基本的な文章力を鍛えることから始めましょう!
一度に色々勉強したくなる気持ちは分かりますが、SEOの知識やセールスライティング、画像加工・編集スキルなどは、そのあとのステップで徐々に磨いていけばOKです。
Webライティングで求められるスキルについては、こちらの記事で詳しく解説しています ↓↓
Webライティングでおすすめな練習方法6選
Webライティングのスキルを身につけるなら、下記の6つのステップで練習してみると良いです!
記事を書き、改善してをひたすら繰り返していくしかないです。地道な道のりですが、これが一番力が付きますよ。
- 1. Webライティング・文章作成の基本をインプットする
- 2. とにかく記事を書きアウトプットする(書くことに慣れる)
- 3. 記事を推敲し、添削・フィードバックを受け修正する
- 4. 他の人の書いた記事を添削・編集してみる、良い表現は真似る
- 5. 応用的なスキルを学び、記事に取り入れていく
- 6. ブログ・サイト運用し、数値を見て改善する
- +α Webライティングの仕事を請け負う
1. Webライティング・文章作成の基本をインプットする
まずはWebライティングに求められることについて、最低限のインプットをしましょう!
この段階でSEOとかを気にしすぎても意味ないです。まずは分かりやすい文章が書けるように、基本的なライティング力にフォーカスしてみましょう!
まずは下記2つのポイントだけ、抑えてみて下さい。
1-1. 記事の構成案は「記事の生命線」だと理解しておく
まず意識しておきたいのは、構成案は記事の生命線だということ。記事を書く時にいきなり文章を書き始める人もいますが、余程慣れている人でない限りおすすめしません。
記事のベースとなる構成案がないと、書いていく中で記事のテーマが途中でブレたり、内容に過不足が生じます。それにより、内容をまとめたり修正したりするのも大変なことに。また構成案が微妙だと、最終的な記事の仕上がりも同様に微妙になります。
下記の要素は最低限整理し、箇条書きやメモ程度でも良いので構成案をつくっておくことをおすすめします!
- 記事で一番伝えたいテーマは何か?
- 記事のゴールは何か?(誰のどんな課題を、どのように解決するのか?)
- ゴールを達成するために、どんな要素(見出しや内容)が必要か?
- どういう順番で伝えると、読者が理解しやすいか?
記事構成案の作り方は、下記記事をざっと読んでみて下さい!(SEOについての言及もありますが、そこは最初スルーでOKです)
1-2. 文章の書き方の基本を抑える
文章の書き方には、ある程度抑えるべきポイントがあります。またWebのライティングだからこそ求められることもあります。
詳細は長くなるので、こちらの記事をご参考くださいませ。
ちなみにライティングについてより体系的に学びたい方は、下記書籍が定番です。文章の書き方について、基本的かつ本質的な内容が分かりやすく学べる神書です。Webライティングでも十分に応用できます。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)
インプットだけしても意味ないのと吸収率が悪いので、最低限1回読んで、なんとなく掴めたらまず記事を書いてみましょう。
2. とにかく記事を書きアウトプットする(書くことに慣れる)
最低限のインプットができたら、とにかくまずは1記事目を書き、書くことに慣れていきましょう!書かないとライティング力は身につきません。
noteなど無料で簡単に使えるツールを使い、記事を書いていきます。
また記事は誰かに見せる前提で書くことをおすすめします!
公開すると読者の反応を実際に見れるというのもありますが、誰かが読むことを念頭に置くと、「読者の視点で分かりやすい表現にしよう」とか、色々と気を使って書くと思うので。
そうしたちょっとした思考と実践の積み重ねの中で、徐々にライティング力が磨かれていくんですよ。
最初記事を公開することにどうしても抵抗があれば、WordファイルやGoogleドキュメントなどでも全然OKです。
個人的におすすめはWordPressでブログをやることですが、最初の立ち上げが少し面倒なので、まず早く書ける環境をつくることがここでは一番大切です。
実際に書いてみると、
- 「どういう風に表現したらいいのか」
- 「どういう順番で伝えたら良いのか」
- 「そもそも書こうとしていたテーマについての理解が曖昧かも……」
- 「最初の書き出しや、見出しの付け方、まとめの書き方はどうするのか」
- 「何か分かりにくいけど、何がダメなのか上手く言語化できない……。」
などなど、記事を書くために何を考えないといけないのか、どこで何を気をつけないといけないのか、など自分の課題点が分かってくると思います。
課題が分かればラッキーです!あとはその部分の解決策を自分で考えたり調べて、地道に補強していけば、知らず知らずの内にライティング力が身についているはずです。
数をこなしていくほどに、書くことに慣れ、ライティングの感覚が掴めてきます。
3. 記事を推敲し、添削・フィードバックを受け修正する
書いた記事は決して書きっぱなしにせず、改善して質をどんどん上げていくことを意識すると良い練習になります。
まずは書いた記事を自分で修正しつつ、第三者に添削してもらうと新たな発見があります。
3-1. まずは自分で添削する
まずは自分で書いた記事を、何度も何度も読んで、推敲してを繰り返してみましょう!
- 誤字脱字、てにをはなど基本的な部分は大丈夫か?
- 事実に反していないか?
- 客観的に見て読みにくいところはないか?前提の知識がなくても分かる内容か?
などをまずはチェックしてみると良いです。といっても、自分で書いた文章を自分で修正していくのは、最初はかなり難しいはず。
おすすめな方法は、何日か記事を寝かせて、改めて読み直してみること。
すると「どういうこと?」と自分で突っ込める部分が見えてきたりします。書いたときは勢いのまま書いていたけど、雑な部分が見えてきたり。
また修正するときは、「何をどのように、なぜ修正したのか」をメモしておくと良いです!思考が整理されるだけでなく、学んだ知識もストックされますし、修正力に再現性が出てくるのでおすすめです。
文章を添削したり修正するときのチェック項目や方法などは、下記の記事でも詳細を解説しています。チェック項目に照らし合わせて、自分の記事で修正できる部分はないか探してみましょう!
3-2. 他人に添削してもらう
できれば自分が書いた記事を誰かに読んでもらいつつ、軽くでもフィードバック受けると学びが多いです。
- 身近な友人や家族
- 上司や同僚
- 知り合いのライターや編集者
自分が書いた記事と言うと、フィードバックする際に遠慮する人もいます。ですので「こんな記事を見つけた!」とか言ってみて、反応を伺い本音を引き出してみましょう。手厳しくもリアルなフィードバックが得られるでしょう。
ちなみに「ココナラ」など有料サービスでライティングの添削をしてくれる人もいるので、そこでフィードバックをもらう手段もあります。
4. 他の人の書いた記事を添削・編集してみるのも練習になる!
ライティングスキルの練習に個人的にかなり効果があったのが、他の人が書いた記事を添削・編集すること。
自分の記事のダメなところは分からなくても、他人の書いた記事なら手厳しく注文をつけやすいんですよね(笑)。
Webメディアの記事はもちろん、駆け出しのライターさんやブロガーさんの記事を読みつつ、読みにくいと感じた箇所、よく分からなかった箇所にコメントをして、自分なりに修正してみましょう。
可能な限り辛口で、難癖をつける意識を持って記事を読んでいくと、気になる箇所が次々と出てくるはずです!
気になった箇所の要因を言語化し、なぜそうなのか、どうすればより読みやすくなるのか、を1記事ずつしっかり時間をとって添削します。
良い表現手法はストックしておく
他の人が書いた記事を読んだりしていると、すごく読みやすく記事に出会うことがあります。そういう記事は宝の山です。
読み流したりせず、読みにくい記事と比較し、その記事はなぜ良いと思えるのか分析してみましょう!
どういうコピーや表現が使われているのか、どういう画像を使っているのか、こういう場合はこういう構成や流れにするのか、など。
そうしたノウハウをメモにまとめておくと、表現の引き出しが増えていざとなった時に使えます。
5. 応用的なスキルを学び、記事に取り入れていく
ある程度基本的なライティングに慣れてきたら、応用的な知識・スキルもどんどん学んで、自分の記事に取り入れていくフェーズです。
ライティングの基礎力が築けていると、そこをベースにスキルを上乗せしていくことができます。学んだことを自分なりに咀嚼し応用できますし、定着率も上がります。
Webで検索するのも良いですが、体系的に効率よく学んでいくならば書籍を積極的に活用しましょう!以下でおすすめな書籍はいくつか紹介します。
SEOライティングの知識をつけるなら
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
コピー・セールスライティングを鍛えるなら
売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000
セールスライティング・ハンドブック 「売れる」コピーの書き方から仕事の取り方まで
6. ブログ・サイト運用し、数値を見て改善する
現場で役立つWebライティング力を培うなら、実際に記事を公開して数値を見て改善していく、というプロセスが一番勉強・練習になりますよ。
Webライティングは、記事の良し悪し結果を数字で判断することができます。
- 記事のPVはどれくらいか
- どれくらいの時間読んでくれたのか
- 記事のどこで離脱したのか、どの記事で離脱したのか
- 記事のどこをクリックしたのか
- 検索順位は上がったのか
- 記事経由で何人が商品を購入してくれたのか
- どれくらいの人が最後まで読んでくれたのか
- どれくらいの人にシェアされたのか
などなど、分析ツールを使うことで色々と数字で可視化することが可能です。
noteでもよいですが、ある程度ライティングに慣れてきたらWordPressで自分のブログを本格的につくり記事を書いていくと、より実践的なWebライティングスキルが身につけられるかなと思います。
- どうすれば記事への流入を増やせるのか
- どうすればクリックしてくれるのか
- どうすれば購入してくれるのか
そういったことを試行錯誤しながら、SEOやSNS、セールスライティングなどのスキルを身につけていくと良いのかなと思います。
SEOについては自分でブログなりメディアを持って、仮説検証しながら学んでいく、もしくは仕事でSEOに関わることを推奨します。
またブログをすると、画像編集・加工やHTMLでのマークアップ、WordPressの運用などのスキルも必要に応じて学べますよ!
アウトプットを継続しつつ、応用的な内容も徐々に学び、それを更にWebライティング力の改善に活かすことができると良いと思います。
+α Webライティングの仕事を請け負う
上記のプロセスである程度スキルが身についてきたら、実際にWebライティングの仕事を請け負うことにチャレンジしてみましょう。
練習というよりは、本番ですね!練習ばかりやっているよりは、基礎を身につけ早めに実践環境に身を置くと成長スピードも早くならざるを得ないので。
フリーランスや副業で活動するのも良いですし、ライターとして就・転職するのも良いです。その際は過去に作成した記事がポートフォリオにもなるはずです。
良いクライアントさんであれば、記事に対するフィードバック(時に厳しい)も得られます。
またWebメディアを運用している事業会社やWebの制作会社などでは、自社内に編集部があったりするので、そういう環境で働けるとよりスキルアップしていくことが可能です(おそらく最初は記事を修正されまくるかと……笑)。
Webライターとしてさらなる高みを目指すのであれば、実際に案件を受けたり、就・転職することも念頭にしてみると良いでしょう!
参考:未経験からWebライターになるには?5つの方法と準備すべきことまとめ
Webライティングの練習が進まない場合の選択肢
ここまで紹介した練習ステップを丁寧に辿れば、Webライティングのスキルは徐々に伸ばしていくことが可能です。
しかし自学自習での練習だと、どこかで行き詰まってしまう方もいるでしょう。
そういう場合はオンラインスクールや講座を活用することも選択肢の一つです。練られたカリキュラムのもと、サポートを受けつつWebライティングを学ぶことが可能です。参考になりそうな講座を2つご紹介しておきます。
高単価で仕事が取れるライターを目指す、オンライン完結のライティング講座。動画教材でライティングを体系的に学べます。受講期間に制限がなく、常時カリキュラムを閲覧可能です。
またカリキュラム内のことであれば無制限に質問対応してくれるので、初心者でも安心。価格も他スクールよりも安いのでおすすめです。
(2)SHElikes(シーライクス)
女性専用のWeb系キャリア支援スクール。未経験者向けにスキルアップ支援やコミュニティ、コーチングなどを通じて、どう自分らしく生きるかを、ひとりひとりに寄り添いサポートしてくれます。
ライティングコースでは、文章の書き方・企画・取材の方法まで、基礎から学ぶことができますよ!
また受け放題プランはWebライティングのみならず、デザインやマーケティング、動画制作など、全32コースからオンラインで受け放題なのでかなりお得なサービスです。スキルをしっかり身につけた方には、お仕事紹介のサポートも!
Webライター向けのスクール・オンライン講座については、下記記事で詳細をまとめています!気になる方はチェックしてみて下さいね。
初心者OK!Webライターのおすすめスクール・オンライン講座比較まとめ
【まとめ】Webライティングは地道に練習・実践を重ねれば、スキルアップ可能!
Webライティングでおすすめな練習方法・ステップについて、過去の経験を踏まえて解説してきました。
改めて練習ステップを確認してみましょう。
- 1. Webライティング・文章作成の基本をインプットする
- 2. とにかく記事を書きアウトプットする(書くことに慣れる)
- 3. 記事を推敲し、添削・フィードバックを受け修正する
- 4. 他の人の書いた記事を添削・編集してみる、良い表現は真似る
- 5. 応用的なスキルを学び、記事に取り入れていく
- 6. ブログ・サイト運用し、数値を見て改善する
- +α Webライティングの仕事を請け負う
個人的には、「1記事に対して全力を尽くし、これ以上改善できないレベルまで仕上げる」ことを、何度も何度も繰り返すことが、何だかんだで基礎的なライティング力を引き上げる近道なのかなとは思います。何だか自分と向き合うことに似てますね(笑)。
その際は他の人からフィードバックをもらったり、他者の書いた記事を添削したり参考にしてみたりすることもおすすめです。
基本的なライティング力が上がってきたら、自分でブログやサイトを運用しデータを見て、SEOやセールスライティングなどの効果検証をしていくと更にレベルアップしていけるかと!
環境を整え自分を追い込むなら、フリーで案件を引き受けたり、Webライターとして就・転職してみるのも選択肢です。
地道に練習・実践を重ねて、Webライティングのスキルアップをしていきましょう!
Webライティングの勉強・独学方法については下記記事もご参考に!
記事構成の作り方について ↓↓
記事の書き方について ↓↓
添削・編集時のチェックポイントについて ↓↓